バイナリ―オプションで勝つ方法を調べ始めると、「裁量」という言葉がよく目につきます。
バイナリ―オプション取引に限らず、投資を行うには裁量トレードなる取引方法を身につけることが重要とされています。では、一体何をすることが裁量トレードなのでしょうか?また、裁量トレードを身につけると、バイナリーオプション取引をする上で何が有効なのでしょうか?
今回は、バイナリ―オプションにおける裁量トレードとは、どういうものなのかを考えていきたいと思います。
バイナリーオプションでの裁量の意味合い
そもそも「裁量」とは、自分の考えをもとに判断し物事を処理することです。
ビジネスシーンでは、「君の裁量に任せるよ」とかよく使われる言葉です。
つまり、裁量トレードとは自分で判断して取引を行っていくことを言います。
自分で判断するなんて当り前じゃないかと思うかもしれませんが、バイナリ―オプション取引において、エントリーのタイミングを自分自身で判断していくのは、とても難しいことなのです。判断するためのさまざまな知識と経験が無ければ、運任せの取引をしてしまい身を滅ぼすことになりかねません。
バイナリ―オプションでの裁量トレードとは、なんとなくココかな?とエントリーのタイミングを気分や体感で決めていくことではありません。自分で見出した取引手法と分析方法を使い、しっかり根拠のある結論を出してエントリーしていくことなのです。
なぜ裁量が必要なのか?
バイナリーオプションは為替相場を利用した投資です。そのため、相場を理解することがとても重要です。しかし、裁量が欠けていると自分の意見や意思が不足するため、相場を理解することもできず、チャートを見ていても値動きの予想ができず、当てずっぽうなエントリーばかりになってしまいます。バイナリ―オプションは、HighエントリーとLowエントリーの二者択一であり、当てずっぽうでも勝率は50%と考えることができます。しかし、全体での勝率は安定しない上に、勝率50%では手数料などが差し引かれると、利益が出ないような仕組みになっています。つまり、いつまでも当てずっぽうなエントリーを続けていると、損失が重なりいつまでも稼ぐことができないのです。
裁量トレードが出来るようになるということは、相場を理解できるようになるということに繋がります。そのため、バイナリーオプション取引を攻略するためには、裁量を持つことがとても大切なのです。
裁量でトレードするポイント
具体的に、バイナリーオプション取引においての裁量とは何であるか、を見ていきたいと思います。
資金管理力
投資において、資金管理の能力は必要不可欠です。
まず、自分が普段生活する上で必要とするお金がどのくらいであり、余って投資に使えるお金はどのくらいかを把握しなければなりません。なぜなら、投資とは余剰金で行うものであるからです。生活資金まで投資に注ぎ込んでしまうと、リスクがとても高くなります。
投資とは100%稼げるものではないと、過信しないようにすることが資金管理する上では重要なのです。そう考えるようにすれば、自然と自分でリスクヘッジを行うようになり、損失が膨れ上がるようなことはないでしょう。
また、一回のエントリーにいくら使うかを計算することも裁量の要素に含まれます。
いくらが良いと具体的に示すことは難しく、自分の投資資金総額とエントリー手法によって決めていくのが良いかと思います。一般的には、投資資金総額の数%ほどに抑えることが推奨されています。
バイナリ―オプションでは、損失をどれだけ抑えられるか、つまりリスクをどれだけ回避できるかという視点がとても大切です。そうすれば、精神的にも安定し、より正確な判断ができ、ここぞという利益が出るチャンスも掴みやすくなるでしょう。
相場分析力
バイナリ―オプションは、為替相場のチャートの動きによる影響を必ず受ける取引です。そのため、チャートを見るという行為は必ず発生します。
裁量のある人は、チャートを見る目的がしっかりしていますが、裁量のない人は、自分が何のためにチャートを見ているのか分からず、ただ眺めているだけになってしまっています。
裁量のある人が、何のためにチャートを見るのかというと、相場の買い勢力と売り勢力のどちらが強いのか、またはどちらにも偏っていないのかを確認して、もし偏っている場合に、どのあたりで逆転が起こりそうなのかを判断するためです。
相場というのは、買いと売りの2つの力が常にせめぎ合いを続けています。買い勢力が強くなれば価格は上昇し、売り勢力が強ければ価格は下落していきます。この勢力のバランスに注目してチャートを見ることで、予測を正しく行うことができるようになるのです。
2つの勢力のバランスを確認するためには、さまざまな知識が必要となります。ローソク足、インジケーター、チャートパターンにはさまざまな種類があり、これらの情報をインプットしておかなければ、相場状況は読むことはできません。
また、時間足を切り替えたり経済指標の発表を確認するなど、相場全体を把握するためのコツも理解しておく必要があります。
相場がどのように出来上がっており、どのように動いているのか、その背景を理解して正しい見方をすれば、相場分析も自然と上手くなっていくでしょう。
相場分析は難しいものであると諦めず、コツコツ勉強して知識を増やしていくことが裁量トレードに繋がるのです。
経験値
ビジネスにおいて「裁量に任せる」と判断される背景には、その人の経験値というものが重要視されているように思います。
これは、投資においても同じことが言えます。つまり、裁量トレードを身につけることを目指すなら、十分な経験値が必要となってくるのです。
バイナリ―オプションを始めたばかりで、いきなり稼げるようになることは間違いなくありません。ビギナーズラックのように、運よく予測が当たる可能性も無いとは言い切れませんが、その幸運が長く続くことはおそらく無いに等しいでしょう。
投資はギャンブルではなく、スポーツや仕事と一緒です。日々努力を積み重ねれば、上達していくものなのです。チャートの見方や分析のやり方は、毎日続けていくことにより慣れていきます。そうすると、自分で結論付けた予測の正確性が増していき、勝率が上がっていくのです。
バイナリ―オプションをネット検索すると、簡単に勝率をアップさせますと謳っている、レクチャーやサポートツールが販売されているのを目にすると思います。これらを頼りたくなる気持ちは分かりますが、初心者の段階からこれらに手を出すことはおすすめしません。なぜなら、わけもわからず他者の力を借りてしまうと、自分の頭を使うことなく取引することになり、考えることを諦めてしまっていることと同じになってしまうからです。これでは、裁量トレードなんてできるようになるはずもありません。
投資において、他力本願で稼げるようになりたいという考えは捨てた方が良いです。自分で一生懸命稼いで貯めたお金ならば、自分の力量で判断していく気持ちで大切に扱いましょう。
また、経験値が不足していると、臨機応変な対応ができなくなります。
相場は生き物と同じと言われ、予想外の値動きをする場合もあります。そうなってくると、経験がものをいうレベルとなってきます。経験が浅いとリスク回避の方法が分からず、大きく損失を出してしまう可能性が高くなるのです。
相場は変化し続けるものだと考え、その変化に対応できる自分であるために、裁量を身につけることを意識して取引を行いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
バイナリーオプションにおける、「裁量」の重要性が分かっていただけたかと思います。
「裁量」というのは、投資をする上での基本と言っても過言ではありません。
自分の力で判断し処理していくことは普通のことのようではありますが、投資のようにリターンもあればリスクもあるという状況の中では、なかなか難しいことであるかもしれません。しかし、それを諦めてしまうとリスクはさらに広がり、自分の手に負えなくなってしまうことも考えられます。
自分の考えで取引を行うということは、リスクを抑えることにも繋がるのです。バイナリーオプションでは、「このポイントは自信がないので少額でエントリーしよう」とか、「今日は相場が荒れているからエントリーしないでおこう」といったように、裁量トレードをすればリスクをなるべく減らすことも可能なのです。バイナリーオプション取引では、いかに損失を最小限に抑えられるかが、稼ぐためにとても重要なポイントになってきます。そのため、裁量トレードは稼ぐための一番の近道であると言えるのです。
インジケーターやサインツールなど、適したエントリーポイントを教えてくれるサポートツールはたくさんありますが、それらはすべて100%勝てる保証をするようなものではありません。それらを取り入れながらも過信せず、最後は自分の判断でエントリーしていくことを心掛けましょう。そうすれば、自動的に経験値も積まれていき、勝率も向上してくるはずです。
バイナリ―オプションで安定的に稼ぎたいと考えている人は、裁量トレードをマスターすることを目指しましょう。