バイナリーオプションで稼ぐために、必須となるのがチャート分析ツールです。
その中でも、MT4と呼ばれるソフトウェアは、世界一有名なチャート分析ツールと言っても過言ではありません。
MT4を利用し、為替相場の分析力を身につけることで、バイナリーオプション取引でしっかりと勝率をアップさせていくことができるでしょう。
今回は、MT4とはどういうものか、どのように使うことができるのか、を見ていきたいと思います。
MT4って何？
MT4（MetaTrader4）とは、ロシアのメタクオーツ社が開発した取引用のソフトウェアのことです。
このソフトウェアは、世界中で最も使われていると言われており、多くのトレーダーに利用されています。
それほどまでに人気の理由は、まず無料で提供されているソフトウェアであることです。バイナリーオプションを始めたばかりという初心者でも気軽に手に入れることができ、チャート分析にチャレンジしやすくなります。
また、無料であるにも関わらず高機能な点も魅力の一つです。特にMT4には、自己流のEA（自動売買ソフトウェア）やインジケーターを簡単に開発できる機能があります。この機能を使い、トレーダーたちは自分で開発を行ったツールを、MT4上で無料もしくは有料で公開しているのです。これらの開発されたツールを求めて、また世界中のトレーダーがMT4を利用するため、MT4は世界トップシェアの取引用ソフトウェアとして君臨しているのです。
実は、MT4の後継となるMT5というソフトウェアが既にリリースされているのですが、MT4で公開されているEAやインジケーターとの互換性が低く、MT5の利用者は少ないのが現状です。
このように、MT4は後継ソフトが普及しないくらいに世界中で使われ続けている、まさにトレードプラットフォームになってしまっていると言えるでしょう。
MT4の必要性とは？
では、バイナリーオプション取引においてMT4を使うメリットとは何でしょうか？
バイナリーオプション業者の中には、提供している取引画面で軽くチャート分析できる仕様になっているところもあります。しかし、基本的には取引するのに特化した画面であるため、MT4ほど高機能ではなく、しっかりと分析を行いたい場合には不十分です。
バイナリーオプション取引で結果を出すためには、テクニカル分析が欠かせません。テクニカル分析を疎かにしてしまうと、運任せの取引となってしまい勝率は50％を超えず、資金がどんどんと減っていってしまうでしょう。そうならないためにも、相場やチャートの分析をして、根拠のある予測を立てていくことが重要なのです。
MT4には、多数のインジケーターやサインツールが揃っており、相場分析やエントリーポイントを探し出すためのサポートツールが充実しています。そのため、自分自身の取引方法に合わせて、便利なツールを活用することができるので、MT4はバイナリーオプション利用者にとっても欠かせないツールとなっているのです。
MT4の使用方法
それでは、MT4の使い方について確認していきましょう。
ダウンロード
MT4の入手は、MT4の公式サイトでできます。
MetaTrader4公式サイトはこちら
公式サイトのトップページ上部の「ダウンロード」をクリックします。
MT4は、PC版、iPhone/iPad版、Android版があり、自分が使っている機器の種類を選択し、ソフトウェアをダウンロードします。
今回はPC版としますので、「PC版MetaTrader 4をダウンロードし、デモアカウントを開設する」をクリックします。
ダウンロードが終わったら、次はインストールです。
自身の機器に「mt4setup.exe」がダウンロードされていると思いますので、それをクリックします。
ライセンス条項に同意にチェックを入れ、次へをクリックします。
インストール先のフォルダを指定して、次へをクリックすると、ファイルのダウンロードが開始します。
完了となったら、MT4のアイコンがデスクトップ上に出てきているかを確認しましょう。
デモ口座の開設
次は、デモ口座の開設です。
MT4というのは、利用する時にFX会社のサーバーと接続しなければ、為替レート情報の提供がされず、MT4上では回線不通と表示されてしまいます。そこで、無料のデモ口座を作りデータ連携させることが必要なのです。
インストールしたMT4のソフトを開くと、初めに「デモ口座の申請」画面が表示されますので、「新しいデモ口座」を選んで次へをクリックします。
すると、個人情報の入力画面になりますので、必要事項を記入します。
記入が完了し次へをクリックすると、デモ口座の申請は終了となり、ログインID・パスワード・パートナー（閲覧専用パスワード）が表示されます。これらをMT4へログインする際に使用するため、忘れないようにメモしておくことをおすすめします。
ログイン
デモ口座の申請が完了すれば、MT4を使用可能となります。
前述したログインID・パスワードをMT4のログイン画面で入力すると、回線不通からkbに変わり取引可能な状態になるのです。
一度ログインすれば、次回から自動的にデモ口座へログインする状態になりますが、もし何かしらの原因によってログアウトされてしまっている場合には、メニューの「ファイル」→「取引口座にログイン」からログインすることができます。
バイナリーオプション取引での使い方
MT4は、バイナリーオプションでの取引に使うのではなく、テクニカル分析に活用するためのものとして認識しましょう。
取引中は、MT4とバイナリーオプション取引画面の2つを開いておきます。そして、MT4でインジケーターなどを駆使し相場を分析し、チャートの動きを予測しつつ、バイナリーオプション取引画面でエントリーするといった形で取引を行っていきましょう。
やりやすい方法としては、MT4はPC画面で表示し分析を行い、バイナリーオプション取引画面はスマホなどで簡単かついつでもエントリーできる状態にしておくのがおすすめです。
では、どのようなテクニカル分析ができるのでしょうか？
MT4で使えるインジケーターを、一部ではありますが見ていきましょう。
RSI
RSIとは、オシレーター系インジケーターと言う、相場の買われ過ぎや売られ過ぎを判断するインジケーターの一つです。0～100の数値で表示され、70以上が買われ過ぎ、30以下が売られ過ぎを示していて、これらの相場状況ではトレンドが反発する可能性が高いと判断することができます。チャートが70に触れたらLowエントリー、30に触れたらHighエントリーと、エントリーする方向を選択するための根拠として活用できる、分かりやすいインジケーターです。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは、統計学をもとに移動平均線を中心として上下に3本ずつラインを引き、予測される値動きの幅を3段階で表示したものになります。上下3本のラインはσで表わされ、内側から1σ(－1σ)、2σ(－2σ)、3σ(－3σ)となります。これらのラインに実際の価格のチャートが触れると、トレンドが反発しやすいという特性を持っています。なぜ反発しやすいのかというと、多くのトレーダーたちがこれらのラインの位置を、価格変動幅の上限もしくは下限と見込んでいるため、ラインに当たると一気に売買が行われるからです。
バイナリーオプションでは、2σ(－2σ)にかかった時にトレンドとは逆向きにエントリーする逆張りで狙う方法が一般的です。
MACD
MACDとは、基本となるMACD線とシグナル線の2本のラインを用いて相場を読み解き、買いと売りのタイミングを図る方法です。MACD線とは長期と短期の移動平均線の差を表わしたもので、シグナル線とはそのMACD線を一定期間で平均したものとなります。
バイナリーオプションでは、MACDのシグナル線とヒストグラムと呼ばれる棒グラフを活用して、ヒストグラムがシグナル線を超えて離れていればHighエントリー、シグナル線を下回り離れていればLowエントリーをするといった方法が取られています。
MT4における注意点
よくネット上で囁かれているのが、バイナリーオプション取引画面とMT4の画面のチャートに少しですがズレが生じているということです。このため、バイナリーオプション業者が、自分たちの利益のために価格を操作しているのではないかと疑われていたりします。
しかし、そもそもネット上での取引であることから、通信環境や機器の処理スピードによるものだったり、レートの情報提供元が違ったりスプレッドが発生したりすると、ほんの少しズレが生じてしまうことというのはありえないことではありません。1秒違うだけで勝てるものが負けてしまうということは、とても短期での取引でしか起こらないようにも思いますし、システムのせいにするよりも余裕を持った取引を行っていく方が精神的にも良いと個人的には思います。もちろん一番良いのはズレが生じないことではありますが、それに影響されない柔軟な手法を編み出すことも重要なのではないでしょうか。
まとめ
バイナリーオプション取引での必須アイテムであるMT4について、ご理解いただけたでしょうか？
MT4のようなチャート分析ツールを利用せずに、バイナリーオプションで勝とうとしても、恐らく失敗に終わるでしょう。ただ単になんとなくエントリーしているだけでは、いたずらに損失を出し続けることになります。そうならないためにも、相場分析が出来るツールを取り入れていくことが必要なのです。
バイナリーオプションで稼ぎたいのならば、MT4をぜひ活用して勝率の高いエントリーを目指しましょう。
