バイナリーオプションが悪い口コミばかりなのはなぜ?

バイナリーオプション攻略法
mohamed HassanによるPixabayからの画像

バイナリーオプションは、株やFXと並ぶ投資のひとつですが、ネットで検索すると、「おすすめしない」「詐欺」「ギャンブル」「稼げない」など、やたらとネガティブワードが目につきます。

 

どうしてこれほど悪く言われてしまうのか、それぞれの口コミの背景を探ります。

 

バイナリーオプションは詐欺?

 

ネットのQ&Aサービスを覗いてみると、

バイナリーオプションって詐欺ですか?

バイナリーオプションって詐欺業者じゃないところもありますか?

などの書き込みがあります。

 

これは、悪質な業者や詐欺グループによる詐欺被害が多発してしまっているため、バイナリーオプションに関わると詐欺に巻き込まれる、といったネガティブなイメージが定着してしまい、バイナリーオプション=詐欺と認識されるようになってしまったのです。

 

どのような詐欺があるかというと、

 

簡単に儲かると勧誘し、口座開設&入金をさせる
口座開設時に条件を告示せず、出金のタイミングで提示してくる
出金拒否し、本人確認のためと必要以上の個人情報の開示を求めてくる
稼げるとうたった高額な情報商材を販売し返金に応じない

 

といったような手口のものがあります。

 

最近では、2020年11月にSNSを利用して勝率が上がるとうたったマニュアルを販売した男女4人が逮捕されたという報道もありました。

 

ちなみに、バイナリーオプションでは「オプザイル」という詐欺グループが存在します。SNS上で派手な生活を公開し、投資で儲けていることをアピールして高額な投資商材を売りつけてきます。

 

日本ではバイナリーオプションで詐欺被害にあわないように、悪質な業者への対策として、消費者庁、国民生活センター及び金融庁が、海外業者も含めたバイナリーオプション業者に対して、金融商品取引業の登録を義務づけており、無登録の業者との契約は行わないよう注意喚起を行っています。

バイナリーオプション業者を選ぶ際には、登録済みの業者かどうかをしっかり確認し、また万が一、トラブルが起こった際にスムーズに対処できるよう、サポート体制がしっかりしている業者を選ぶことでリスクを回避できます。

 

SNS上で「稼げるようになります!」とうたった商材やレクチャーの勧誘には応じないようにしてください。投資で2割の人しか勝っていない現状からみれば、ツール買って稼げるようになるのならそのような割合にはならないでしょう。何でもそうですが、「おいしい話」は基本的に怪しいと思ったほうがいいです。なぜなら、実際に稼いでいる人は、せっかく身につけた手法をわざわざ他人に教えたがらないはずです。

 

バイナリーオプション自体は詐欺ではありません。しかし、関連する詐欺被害にあわないよう、自分自身で気をつけていく必要があります。

 

業者がレートを操作している?

 

詐欺のイメージが強いからなのか、ネット上では、

業者が裏でレートを操作しているのではないか?

との疑惑が囁かれていたりします。

しかし、これは思い込みの可能性が高いと思われます。

 

その背景の一つに、レートに差があるということがよく聞かれます。

実際は説明がつくことで、よく調べたら採用しているレートの提供元が業者と違っていたとか、単なるシステム上のタイムラグの可能性が大きいです。それなのに、短時間での取引のため、少しのズレでも敏感に感じ取ってしまっているのか、「おかしい!」と思い込んでしまっている場合があります。

 

また、もう一つはよく約定拒否されるとのことですが、これはバイナリーオプションだけに限らず投資では起こりうることで、原因は為替の変動が激しいタイミングに取り引きを開始したら、約定するまでの間にレートが更新されてしまった、もしくは大勢が同時に取引開始してサーバに負荷がかかってしまい、処理ができなかったことが理由としてあげられます。

 

約定への不満は投資にはつきものです。特に負けた時ほど不満は大きくなり、業者のせいにしたくなる人もいるでしょう。タイムラグなどの事象を利用者へ明確に説明することは難しく、不正疑惑が浮上してしまうのかもしれません。

 

バイナリーオプションはギャンブル?

 

何度もお伝えしていますが、バイナリーオプションは投資のひとつです。投資は、ギャンブルではありません。

バイナリーオプションは、投資した金額しか損失が出ないのが特徴です。つまり、しっかり予算を立てて無謀な投資をしないよう管理できる人がやれば、ギャンブルにはならないということです。

 

しかし、バイナリーオプションは、為替の上がり下がりを二択で予想するというシンプルなルールであるからこそ、「50%の確率で当てればいい」と安易に考えてしまうと、投資ではなくギャンブルになってしまいます。

投資の初心者が、ろくに勉強もせず始めてしまい、あてずっぽうな取引を重ねてしまい、あっという間に資金がなくなるなんてことは大いにありえます。

 

国民生活センターは、バイナリーオプションについて「一見すると簡単な取引に見えるが、リスクの高い取引である。短期間に繰り返し取引した場合、損失額が大きくなるおそれがある。」と警告しています。

 

そのため、国内では取引上のルールが規制されています。

 

規制内容は、

 

短時間での取引を禁止(2時間以上/回、1日に12回まで)
総取りの禁止(業者側に有利なルールの禁止)
ペイアウト倍率の変動制と2WAY表示により、取引途中でのキャンセルが可能に

 

など、ギャンブル性をなるべく排除したものになっています。

 

しかし、海外の業者はこのような規制の対象とはならないため、海外の業者を利用すればギャンブル化しやすいと言えます。

例えば、数分単位での取引ができてしまうことで一日に何回も取引してしまい、損失額が大きくなりすぎてしまう可能性があります。また、取引開始から終了までが短いと、分析・予測が難しくなり、運任せにしやすくなります。

 

このように、日本のバイナリーオプションは海外のものと比べて、初心者でも安心して利用しやすいルールを敷くことで取引は許可されていますが、ヨーロッパではギャンブル性が高いことを理由に、バイナリーオプションの取引は禁止されています。

 

バイナリーオプションを簡単だと思い込み安易に始めてしまった人ほど、勉強もろくにしないで結果運任せとなり、最後には「これはギャンブルだ!」と口コミしてしまうことで、バイナリーオプションの評判を落としている可能性があります。

 

「稼げる」は嘘?

 

バイナリーオプションは、シンプルなルールや初心者向けと言われていることから、簡単に稼げる投資だと勘違いされがちです。

最初から確実に稼げる投資などありません。

稼げない」「資金がなくなった」「借金をした」と失敗談を書き込んでいる人たちの多くは、おそらく勉強不足で勘違いしたまま、バイナリーオプションをやっていた人たちです。

口コミはあくまで個人の体験が投稿されているので、それが全てではありません。

もちろん、バイナリーオプションでも大損する可能性は大いにあります。

しかし、その理由の多くは勉強不足にあるのです。

 

また、メンタルが弱く淡々と取引できない人は、資金管理ができなくなり大損する可能性が高いです。買った負けたで一喜一憂してしまうと、「負けた分を取り戻してやる!」と意気込んで、予算以上の投資をしてしまい予算外のお金までも手を出してしまいかねません。

冷静さを失わず、コツコツと少しの利益を積み重ねていくことができる人が、成功者になれるのだと思います。実際にバイナリーオプションで稼いでいる人がいるのは事実です。

 

ちなみに、大きく稼げないからといって、安直にリターンの大きい海外のバイナリーオプション業者を利用するのは危険です。海外の業者の方が儲かるとおすすめしている口コミがありますが、実際に儲けている人は少なく、アフィリエイト詐欺の場合もありますので注意が必要です。初心者は、安全性の高い業者をしっかり見極めて、コツコツ稼ぐことから始めましょう。

バイナリーオプションで成功している人は、それ相応の勉強をしています。最初から順調に稼げたら誰も苦労しません。失敗を繰り返しながら知識や経験を得て、投資家として成長することが、稼げるようになることなのです。

 

バイナリーオプション自体は悪くない

 

バイナリーオプションに関するSNS上の怪しい書き込みや報道は、確かに多いです。

しかし、そんなバイナリーオプションを使って悪事を働こうと企む人たちと、投資に関してまったく勉強不足の人たちが口コミをすることで、バイナリーオプションの本質を見えなくするネガティブイメージのレッテルを貼り付けてしまっているのです。

 

投資とは、本気で利益を出すつもりならば、それなりの知識と経験値が必要です。

また、どんなに勉強して見出した予想も、必ずその通りの結果になるとは限らないのです。

 

最後に、口コミはあくまでも参考程度と思い鵜吞みにせず、情報収集をしっかり行い、自分の頭で判断していくことが大切です。

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